学ぶろぐ

人は100%物事を習得できる。「80点の基礎土台の上に頑丈な家は建たない。」

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今、何かを習得しようと考えているのであれば、今一度その方法について考えてみましょう。たとえば、柔道やダンス、マンガや声優、英語や物理など、あらゆるものを習得するときにどうやって学習をしていくのでしょうか?

私たちはこれまで、学校教育のようなやり方で物事を習得しようとしてきており、それが正しいと思い込まされています。もしもそれが正しいのであれば、学校の多くの卒業生が数年で学習した内容を忘れてしまうといったことにはならないでしょうし、学校内で「自分は頭が悪い」と思うような人はいなくなるでしょう。

では一体、物事の”習得”を成功させるために必要なものとは一体なんなのでしょうか。

未完成の土台に家を建てるから崩れる

世界一の教育NPO団体カーン・アカデミーを作ったSalman Khan氏は、物事を習得することは、土台の上に家を建てることに似ていると言います。
「代数ができずに数学の才能がないと考える子どもは、それ以前の基礎ができていないことが多い。家を建てるときに、土台の完成が80点だったらその時点で上に1階を作ろうとはしないはずだ。学校教育では、80点の学生も100点の学生も同じ学年になってしまうことが問題なのだ。」

つまり、学年という時間で次に進むのではなくて、習得したかどうかで次のレベルに進むことでその後、学習意欲や習得の度合いに差が出てくると言っています。

↑優秀な生徒でも微分でつまずくのは基礎に穴があるから。

上達するまで必要なだけ長く学び続け穴を埋めよう。

たとえば柔道も同じく、最初に受身や基礎トレーニングから練習をしていくことで、怪我をしにくい体を作り上げます。これを未完成のまま次に進んでしまうと、実践のところに入って怪我をして自分には運や才能がないと思い込んでしまうことになります。

おそらく多くの場合、何かを習得したいと考えたのは、その分野のことに憧れや感動を抱いたからだと思います。だからといって、基礎を飛ばしていきなりやりたいことをしてしまえば失敗する確率も高くこれから習得していく自信を失ってしまいます。着実に基礎から一つずつ身につけて次のステージへと向かうようにしてください。

やり抜く力>>才能

経営コンサルティングから教師へと転身したアンジェラ・リー・ダックワース氏は、学生に物事を習得させるためには動機付けが必要と感じ、大学院で心理学を学ぶことを決めました。そこで、企業と提携して調査したのが、どういったタイプの人が成功するのかでした。学生の他にも、新米教師や陸軍、セールスパーソンなど誰が一番良い結果を出して成功するのかの調査をしたのです。

「どの学生が大会を勝ち上がるか、どの新米教師が生徒の成績を上げるか、どの軍人が良い成績を残すか、どの販売員が一番お金を稼ぐか。調査の中で一つの特徴が見えました。それは、IQの高さでも、社交性でも、ルックスでもありません。やり抜く力(GRIT)でした。」

やり抜く力(GRIT)とはつまり、一つの物事に対して1ヶ月、2ヶ月ではなくて数年間、数十年間ずっと取り組む力のことです。逆にどれだけ才能を有していたとしても、やり抜く力(GRIT)に欠けている人は長期的に見ればその結果には天と地の差がでてきます。

↑一つの目標に数年取り組める人こそ成功する

ここまでで、物事を習得する上で重要なことは、基礎から長期的にやり抜くことが大事だということがわかりました。では、一体どうすればその力を身につけることができるのでしょうか?

これからそのためのあくしょんステップをお話ししていきます。ここでお伝えすることを今すぐに実行していくことで、1年後のあなたは全くの別人に進化していることでしょう。

ラーニングゾーンとパフォーマンスゾーン

物事を習得して技能を高めるために、ラーニングゾーンとパフォーマンスゾーンという考え方があります。この二つのゾーンを行き来することによって技能は飛躍的に高まっていきます。

ラーニングゾーン(学習の領域)

この領域での目的は、技能を高めることです。

すなわち、ラーニングゾーンの段階では行動する理由は技能の向上や進展するためというものが主になります。ここで最も重要な考え方は、「できていない部分はどこか?」ということです。

受験勉強をしてきた人は多少わかるかもしれませんが、問題を解いた後に間違った部分の問題番号に印を入れておくことで、その間違った部分を次回以降は解けるようになっています。

ところが実生活になると、「間違っている部分」よりも「できている部分」を見る傾向にあります。よく自己啓発書で「ここは自分に当てはまる」と読んでいく人がいますが、重要なのは既にできているところではなくて、未だ出来ていない部分をいかに実行していくかです。

つまり、ラーニングゾーンでは失敗や間違いはあって当然であり、むしろ失敗や間違いはこれから成長するための宝となるのです。何度も練習を繰り返し、本番に備えていきます。

パフォーマンスゾーン(実行の領域)

この領域での目的は、最高の結果を出すことです。

すなわち、パフォーマンスゾーンの段階では習得してきたことを実行していくことが重要になってきます。

学生の中にはこれまで学校で習得してきたにもかかわらず、結果を出すために実行に移すことができない人が多くいます。学生にかかわらず、セミナー受講生や、良い情報を得られたとしてもこの実行ができなければ何も意味をもたらしません。

Pretty superhero girl making crazy gesture

↑明日やろうは馬鹿野郎!今すぐ実行すら遅いと思え!

このパフォーマンスをするときには、できるだけミスを少なくしていくことを意識していきます。テレビでイメージをするとわかりやすいでしょうが、生放送の本番前には何度もリハーサルをしています。これも実行段階ではミスを少なくするためなのです。

ラーニングとパフォーマンスの壁を薄くしろ

ラーニングとパフォーマンスの両方が備わることによって、どんな人でもスキルを身につけていくことができます。そして、このラーニングとパフォーマンスの期間、つまり間の壁を素早く取っ払うことによって、習得のスピードが速くなっていきます。

実行から復習

習得スピードを上げる上で、復習の効果は非常に強力です。

たとえば、歌手のビヨンセはツアー中に自分のパフォーマンスが終わった直後にあらゆるビデオを見返して、どこかに改善できる部分はないかを探し出します。そして次の日の朝にはその改善点をスタッフや関係者に指摘して、パフォーマンスが終わった直後にラーニングをしているのです。

 

↑パフォーマンスをするたびに改善を繰り返すビヨンセ

知識人が多いユダヤの格言にも、「復習するのは覚えるためではなく、新たな発見があるからだ。100回復習するのと、101回復習するのとではその間に大きな違いがある。」と復習の大切さを伝えるものが幾つかあります。

学習したらそこで終わりではなく、何度も見返すことが進化を促します。

モデリング

以前、人の脳内に侵入し知識を盗み取る方法についてお伝えしましたが、このモデリングもラーニングとパフォーマンスの壁が非常に少ない行為です。

ポイントとしては、ラーニングよりも先にパフォーマンスをしようという意識です。何かをすぐに実行することがわかっている場合、その実行のために必要なことを高速で学習することができるようになります。

たとえば、学習ピラミッドでは教えるという行為が最も学習効率が高い方法なのですが、誰かに教えようと思って学ぶことで記憶力や実行力が飛躍的に高まります。

向上しないことはあり得ないと知れ

スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士の研究によると、脳の仕組みを知った学生はそうでない学生に比べると成績の向上程度が変わることに気がつきました。

その脳の仕組みをあなたも心のノートにメモっておいてください。

❤️「何か新しいことや難しいことを学習しようと脳がコンフォートゾーン(慣れ親しんだ現状)を押しのけると、脳内のニューロンが新しく強い結合を作れる。すると、段々と頭が良くなっていく。」

Businessman holding x-ray human brain in his hand with cell and neurons activity

↑新しく、難しいことに取り組むと脳の回路は進化する

物事を習得しようと学習を進めていくことで、停滞したり成績が良くなかったりと壁にぶち当たる時が必ずきます。しかし、その時に『不合格、不適切』と考えるのではなくて『未合格、未適切』と考えるようにします。無理にでもそう考えることによって、脳は「未だ足りない。では、もっと学習速度を上げよう。」と勝手に向上していきます。

何かになりたいと思って未来を思い描いたのであれば、その過程の出来事で足りないことは全て、”まだ”足りないだけなのです。未来永劫向上しないことなどあり得ないことを知って、学習をするようにしていってください。

まとめ

当サイトでは何度も言っていますが、過去や現在はあなたの未来とは全く関係ありません。未来になりたいものを決意した瞬間から、現在の状況も過去の捉え方も徐々に変わっていくからです。自信のない人もまた、自分の過去や現在で勝手に自分の力量を決め付けているだけに過ぎず、それが未来の自分の可能性を決めるものではありません。

要は、未来に自分がどうなりたいのかを決めたのであれば、何としてでもそれをやり遂げると決めることによって脳が向上していき、技能を習得して良い結果が生まれることになります。今現在、どの分野の技術を学ぶことは容易になってきていますので、これを機に是非ともあなたの信じた道を進み抜いてみてはいかがでしょうか?

 

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結局、RPGも人間もレベルアップする原理は同じ。

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