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あなたはどのタイプ?蟻の王理論

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万民和楽指数」、「海賊タイプ市民タイプなど、独自の世界の見方を展開している当サイトですが、今回ご紹介する理論は蟻の王理論です。

この理論はパレートの法則、もしくは働き蟻の法則に加えて、ユダヤ78:22の法則に基づいた独自の世界の見方でもあります。

この視点を持つことによって、組織を作る際にどのように人員を配置するかや、これからどのような人たちを集めればいいかが明確になり非常に役に立ちます。事実、商売人の多いユダヤの一流の人たちもこれを心得ていますので参考にしてみてください。

蟻の王理論

まず、この世の中の人たちを4つに分類して考えるのが蟻の王理論です。その4つとは次のものです。

・遊び蟻くん

・奴隷蟻くん

・働き蟻くん

・王様蟻くん

 

割合で言えば遊び蟻くんが20%、奴隷蟻くんが60%、働き蟻くんが20%、そして王様蟻くんは数千匹に1匹程度の希少種です。ところが、遊び蟻くんも含め奴隷蟻くんも働き蟻くんも全て王様蟻くん一匹によって働かされている場合が多いのです。

これは、女王蟻が交尾の後にたった一匹で巣穴を掘って、そこで産卵した蟻たちを働かせる姿と酷似しています。王族の蟻はたった一匹から何かを始めることができる種類で、大抵の場合は外敵に食べられてしまったりと滅んでしまう者が多いです。

しかし、外敵の攻撃から逃れてようやく巣穴を掘れたちっぽけな一匹の王がこれから蟻の帝国を作っていくことになります。

では、この蟻から生み出される蟻たちはどのような特徴があるのか、これから見ていくことにしましょう。

下層20%の遊び蟻くん

まずは蟻の中で働こうとせずに、同じコミュニティの人に養ってもらいながら生きているのがこの下層にいる遊び蟻くんです。この遊び蟻くんの特徴としては、同じコミュニティの蟻の食料を食べて足を引っ張ったり、他の蟻たちを批判したり見下すこともあります。

自分が王様と勘違いすることもありますし、遊んでばかりの者もいれば巣の中で閉じこもってじっとしている者もいます。

特徴を見てみましょう。

仕事:まずやらない

思考:欲に身を任せるか、別のことを考える

言葉:ゴシップ(噂話)などを話したい

行動:動きたくない

役割:有事の時へ向けて待機

楽しみ:目の前の甘い砂糖

ミクロの視点で見れば組織の中では働かないので役には立ちません。しかし、組織全体のマクロの視点で見ると働き蟻や奴隷蟻が死んでしまったり巣が水没した場合などには活動をする者もいます。

ただし、結局一生の中で全く働かずダラダラとして一生を過ごすクズも多々いるのも間違いではありません。

 

60%の奴隷蟻くん

全体の半分以上の数を持つ奴隷蟻くんは巣の大半を占めているありきたりな蟻です。行列では20%の働き蟻くんの後ろについていき、言われた仕事を淡々とこなすために存在しています。

奴隷蟻くんの特徴はこんな感じです。

仕事:期限内に終わらず期限延長を求めてくる

思考:言い訳を考えてる

言葉:有限不実行、ゴシップ

行動:リスクを避け失敗を恐れる

楽しみ:目の前の甘い砂糖と友達と一緒にいること

奴隷蟻くんは、誰かにケツをツンツン突っつかれるか、前の行列からはみ出たくないという理由で活動をしていきます。活動に自分の意思はないので結局は働き蟻、そしてその上の王様蟻のために働いて一生を終えていきます。

効率で言えばこの6割と遊び蟻2割を合わせて全体の2割の仕事をしています。

20%の働き蟻くん

たった20%という数にもかかわらず蟻の巣穴を大いに広げ、巣全体の8割の食料を獲得してきてくれる蟻くんがこの働き蟻くんです。

例えば全体で100匹の蟻がいたらそのうち働き蟻くんは20匹。そして100個の砂糖クズを運ぶとしたならば、奴隷蟻くんや遊び蟻くんが0.25個/匹運ぶのに比べて働き蟻くんは4個/匹運ぶことになるので奴隷蟻くんや遊び蟻くんの実に16倍もの仕事をこなすことができるのです。

特徴としてはこのようなものがあります。

仕事:期限内に終わらせることができる

思考:責任感が強い

言葉:有言実行

行動:リスクを負う行動ができる

楽しみ:大きな虫を皆で攻略すること

 

働き蟻くんは優秀な場合が多いですし、率先してリスクをとって前に出ることで蟻の軍団を率いることができます。まっすぐ進んでいた行列の途中に水たまりがあれば道順を変えたり、横に伸びた壁があればその壁を登っていくという新しい道を切り開く判断もできるのです。

この優秀な蟻のおかげで蟻の組織全体は繁栄していきます。

数千匹に1匹の王様蟻くん

王様蟻くんは選ばれし蟻です。女王蟻が生んだ数匹の王様候補の中でも最も栄養状況がいい蟻が次の王となることができます。

王様蟻くんは組織の中でも最も大切な仕事をしています。それが種族の拡大と帝国の場所決めです。

特徴としては次のようなものがあります。

仕事:2割の時間で8割の仕事を終える

思考:やりたいことを気ままに責任を持ってやる

言葉:有言実行、影響甚大

行動:最初にリスクを負う

楽しみ:種の繁栄と巣の拡大

女王蟻は、空中で交尾した後に一生分の精子を体の中に蓄えて帝国を築くための場所を決めます。そこでまずは一匹で穴を掘って出産した働き蟻くんを働かせて巣を拡大していき、自分の元で働く蟻たちを生み出すのです。

さぁ、ここまで4種類の蟻くんの概要を説明していきましたが、なんとなくわかりましたでしょうか。これからこの4種類の蟻くんたちについてもっと詳しく見ていきましょう。

働き蟻の法則

イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが提唱したパレートの法則によると、働き蟻くんとそうでない蟻くんの比率は必ず2:8になっており、さらに働き蟻くん、奴隷蟻くん、遊び蟻くんの割合は必ず2:6:2に分けることができます。

↑組織は2:8で分けることができる(経済学者ヴィルフレド・パレート)

たとえ20%の働き蟻くんだけを集めて最強軍団を作ろうとしても、その中からさらに2:6:2の割合で組織が分類されることがわかっています。そしてその逆もまた同じく、遊び蟻だけを集めてもそこから2:6:2の割合で蟻の世界は形成されていくのです。

これはすなわち、一生働かない遊び蟻たちは働き蟻が全て死滅するような有事の際に蟻の王国を形成して立て直すために予備軍としての役割を果たしていることになります。もちろんこれまでお話ししてきたこともそうですが、この蟻の世界は別次元のあらゆる世界に非常に酷似しているものです。

働く蟻8割と何もしない遊び蟻2割と同じように、その法則はユダヤの22:78の法則としても知られています。

世界の全てを構成する22:78の法則

ユダヤ系の成功者などの間で古くから伝わってきた黄金の比率22:78。

先に紹介したイタリアの学者ヴィルフレド・パレート氏はこの22:78の比率からパレートの法則を導き出したと言います。その比率は全ての世界に適用され例を挙げると以下のようなものがあります。

  • 地球は、海が78%、陸が22%
  • 空気は、窒素が78%、その他22%
  • 人間の体は、水分が78%、その他22%
  • 正方形の中に最大の丸い円を描くと、丸の中の面積が78%、正方形-丸の面積が22%
  • 経済的に、富裕層22%、その他78%
  • 22%の富裕層が世の中の78%のお金を所有
  • 世界では男性が78%を稼ぎ、女性が22%を稼ぐ
  • 女性が78%のお金を使い、男性が22%のお金を使う
  • 売上の約8割は全顧客の2割の人達により生み出されている
  • お金を貸したい人が78%、借りたい人22%
  • 善玉菌が78%、悪玉菌が22%、これが崩れると体調を崩す。
  • 肺呼吸が78%、皮膚呼吸が22%
  • 食事は、穀物が78%、タンパク質を22%が理想的
  • 売上の78%は、全従業員のうちの22%で生み出している
  • 仕事の成果の78%は、費やした時間全体のうちの22%の時間で生み出している

などです。

↑万物は78:22の法則で成り立っている。

他にもたくさんありますが、この事実に気づいて実践している王様蟻くんは多く、例えば藤田田氏もマクドナルドのセット価格を390円にして500円に対して110円のお釣りが返ってくるようにしたり(390:110=78:22)、孫正義氏が買収した「アルデバラン・ロボティクス」の株所有割合も78%だといいます。

王様蟻くんはこのことを理解して、いかに蟻くんを働かせるかを考えることができます。たとえば、特徴の一つに2割の時間で8割の仕事を終わらせるというものがありますが、これもまた王様蟻くんの優れた特徴であり、どの位置で巣穴をどれだけ掘ればいいかという種の繁栄に最も大切な仕事や、次々と卵を産んで次の世代の王様蟻くんやオス蟻くん、兵隊蟻くんなどの人員を決めていくことができます。

蟻の王理論を使い倒そう

さて、これまでに蟻の4つの分類、パレートの法則、そしてユダヤ78:22の法則を飽くまでも紹介してきましたが、これから蟻の王理論として実践に移していきたいと思います。この記事の趣旨は自分の理想の蟻へと変貌するためのものです。

Step1. 自分はどのタイプの蟻か

まずはじめにやることは、自分がどの蟻なのかを把握することです。目的地に行くために電車に乗るのであれば、まずは今の場所を知る必要があるように、どんな状況や立場でもまずは今いる場所を知ることから始めます。

そのために4つの蟻くんの特徴を最初に説明してきました。特に仕事で言えば自分は期限を守れているかやフットワークの軽さなどはとても重要です。

一定の場所に留まり出来るだけ仕事をしないように考えている、あるいは誰かの世話になりっぱなしの人は遊び蟻くんです。自己を啓発しなければ親の死に目や解雇・災害などの危機的な状況にならないとなかなか動きません。

もしも仕事の期限を延ばしがちだったり、言ったことを守れない、面倒臭がって行動を先延ばしにしていることがあるのであればあなたは奴隷蟻くんです。時間や他人、お金の奴隷として働いているのが現状です。

逆に、期限は絶対に守るべきものだという考えを持って、できない約束はしない、有言実行と考えてそれをすぐに実行に移している習慣があるのであればあなたは働き蟻くんです。あなたの背中を見て奴隷蟻くんはついていきます。

仕事は期限の2割の時間で8割ほどを終わらせ、目の前の蟻を数匹殺しても種が繁栄すればいいという非情な考えや自分一人のために何千匹の蟻を働かせる能力があるのであればあなたは王様蟻くんです。命を張って一番最初にリスクをとるか、親からの相続によってなるケースがほとんどです。

Step2. 思考を言葉に、言葉を行動に、行動を習慣に

タイプを変えるのであればまずは思考から変えていく必要があります。

マザーテレサの言葉や宗教、ユダヤの格言にも記載されていますが、思考は言葉へ、言葉は行動へ、行動は習慣へ、習慣は人格へ、人格は運命へと変わっていきます。今回の目的は蟻くんのタイプを変えるということなので人格を変えるためにまずは、思考→言葉→行動→習慣という順番で変えていく必要があります。

具体例を見てみると、まず奴隷蟻くんだと自覚して働き蟻くんタイプになりたいのであれば、まずは自分ができていなくて働き蟻くんができている部分を見つけます。有言実行などがそうでしょう。

そうすると、「有言実行は絶対」という思考が手に入ります。この思考を身につけて言葉へ転化するとやがて「約束したから守るよ」といった言葉が口から出てくるようになります。そしてそれが口癖となると約束を守るための行動を自然と考えるようになります。それを繰り返していくことで今度は「言ったことを守るのは当たり前」と思うようになり、周りからの評価も「あいつは約束を守る男だ」となっていき自分でもそう思うようになります。

こうして新たに「有言実行をする男」という人格が手に入るのです。

ところが、多くの方々が自己啓発書などに書かれてある、そういった働き蟻くんや王様蟻くんができている部分ではなくて自分ができている部分の確認作業をして終わっています。自分のできていない部分を認めてこそ次のステージへの進化を遂げることができるのです。

Step3. そうであるかのように振る舞う

Character cartoon illustration of a male fantasy warrior with sword and shotgun. Character design with hunter and warrior in fantasy fiction concept.

筆者が勉強を教えている中学生から高校生までにある実験をしました。

練習問題が終わった後に6段階評価「最悪、悪い、ギリギリ大丈夫、まぁまぁ、良い、最高」の中で自己評価はどうだったか、と聞くというものです。すると成績が悪かったり、伸び悩む子供ほど自分の評価が「悪い」と答え、逆に次々と吸収する子は「良い」というふうに答えることに気づきました。

正答数は同じくらいでも、悪いと答えた子は「あれもできなかったし、これもできなかった」と悪い部分に着目する一方、良いと答えた子は「間違った部分が理解できたし、収穫があった」と良い部分に着目していました。

タイガーウッズの才能を見抜き引き出したレディ・デュラン氏もまた「良い部分だけを記憶に残すことでゴルフが上手くなる」と言っているように、事実、アメリカ軍隊やトップアスリートの多くが自分の評価を「最高」としています。さらには自分と対戦する相手も最高でないとおかしいとまで考えており、自分が既に最高の人間であることが当たり前だという思考が出来上がっているのです。

 

人間の中で最も強い力が「現状維持機能」と言われていように、災害や有事がない限り他の蟻くんが変わることはありません。しかし、この現状維持機能を逆利用してしまえば、自分が「最高」という思考を常に思い描いていることによってそれが現状になってしまうのです。

是非とも、1日の終わりにその日の最高と思う部分を考えながら床に就いてはいかがでしょうか。

まとめ

当サイトではさまざまな比喩を使っているため気分を害した人もいるかもしれませんが、これも22:78の法則で22%の人たちの役に立てれば良いかと思っています。また、この比喩は人を馬鹿にしたり見下したりするものではなく、宇宙のような可能性を持つ人の行動に興味を持ち、もっと良く知る手掛かりにするために使っています。

筆者自身、人のタイプをトンボや蜂、蛍、ムカデなどに置き換えて考えたこともありますが、この蟻のたとえは個人的にはとても好きで最もしっくりくるものでした。ここでは書ききれなかった、蟻の巣の創り方や兵隊蟻、羽蟻などについてもまたどこかで説明をしていこうかと考えております。

そして今回の中でも78:22の法則はかなり重要であり、時間やお金、人や学習などあらゆる部分に応用することができます。例えば、22%の収入を貯蓄に回したり、365日の78%は好きな仕事をしたり、あるいは2割の自分より上の人、6割の同レベルの人、2割のレベルが下の人と付き合ってみたりと考え方によりいろいろな行動がとれることでしょう。

どんな人物でも所詮は一匹の蟻と考えることで人生もまた気楽になっていくのかもしれません。

 

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結局、RPGも人間もレベルアップする原理は同じ。

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