魂のレベルが上がるお話

奴隷は束縛で勉強し一流はワクワクで勉強する

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嫌なことから逃げ続けてノーベル賞を取った人物がいます。

彼はやりたくない勉強をしなかったため大学に落ちましたが、得意科目だけで入った工科大学で「彼らから学ぶことはひとつもない」と教授を馬鹿にし、兵役を逃れるために国籍を捨て、同じ研究者志望の女性との間に子供ができても育児から逃げ、知識がないので理論から逃げて実験ばかりをしていました。

無愛想で自惚れ屋だった彼の名は、アルバート・アインシュタイン。相対性理論を確立した物理学者です。

私は、それほど賢くはありません。 ただ、人より長く一つのことと付き合ってきただけなのです。

アインシュタインは「私の学習を妨げた唯一のものは、私が受けた教育である。と述べていますが、事実、詰め込み教育や暗記などを重視した教育を捨てることによって結果を出してきた人物は多くいます。

アインシュタインのような空想で実験を繰り返すことのできるクリエイティビティが必要とされるこれからの時代において、想像力を使わない努力や勉強をする人は人に使われる人生で終わり、好きなことを楽しんでいける人だけが自分らしい人生を生きて前へと進んでいけるのではないでしょうか。

今回は、学生だけでなくスキルを身につけようとするクリエイターや起業家、もしくは新たなことに挑戦し続ける勇者に贈る次世代の勉強法です。

毒物である嫌なことはすぐ辞めろ。好きなことは長期的には必ず良薬となる。

36歳で日本マイクロソフト株式会社社長となり大企業へ成長させてきた成毛眞さんは、昔と違って今は努力が評価されることはなく嫌なことや不得意なことをする必要はないとして次のように述べています。

「努力して頑張るだけでよかった時代の後にやってきたのは、生きるために自分で考えて行動する時代である。生きるために自分で何を考えるのか、何をすべきか。まずやるべきなのは、自分の好きなこと、得意分野を伸ばす戦略を考えることだろう。」

例えば、パソコンが苦手でプログラミングは嫌いと思いながらも単位のために勉強する専門学生は、プログラミングで自由に周辺機器を操れる快感を知るオタクや独学ハッカーに敵うことはないでしょう。その場合、たとえ役に立ちそうというなんとなくの考えでプログラミングを勉強するのではなく、自分の得意分野で結果を出して、そこで稼いだお金をプログラマーに渡してプログラムして貰えばいいのです。

嫌な勉強をする時というのは、無意識で逃げようとするために結果的に好きなことをしている時と比べて身につくまでに時間がかかってしまいます。嫌な勉強をするためのやる気を出そうとして集中できそうな音楽や場所を探す学生は多いですが、勉強好きにとっては移動時間や隙間時間を無駄と考える人が多いため、好きなことをしている人と嫌なことをしている人とでは時間の使い方が違うことがわかります。

鎮痛剤代わりに集中できる音楽が必要ならその勉強は必要ない。

そもそも、学生時代に勉強した大半を忘れるように、嫌なことをする努力というのは結局身につかないため、今の時代においては時間やお金を無駄にしてストレスを蓄積する毒物であり、必要のない概念なのではないでしょうか。

小学校の時に「将来の夢は水産大学の先生になること」と宣言したさかなクンは、結果的に受験に失敗してしまいましたが、好きな魚をとことん研究しテレビの「全国魚通選手権」で優勝したことで番組制作サポート、イラストレーター、そして念願だった大学の准教授にまでなることができ、さらに彼の知識を求め世界中の水産関係の有識者がさかなクンの意見を求めにやってくるそうです。

おそらくですが、さかなクンは魚介類に関して研究をする内に世間や周りの人から馬鹿にされるようなことを言われたかもしれませんが、本当に好きなことというのは他人の目を気にして行うようなものではありません。それを見栄やお金で自分の行動や進路を選ぶから苦しむのではないでしょうか。

どれだけ努力したかより、どれだけ好きかで自分を語れ。Photo By 首相官邸ホームページ, CC 表示 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=57490731

努力はいらないけど、足を動かさなければ山には登れない

好きなことをしようというと自分探しの旅や、フリーターを転々としながらバンドやカジノや流行りを次から次へとやることを思い浮かぶ人がいますが、いくら知見を広めたところでスキル自体が浅いものであればそれは子供のお遊戯にしかならず決して人の役に立つものにはならないでしょう。

好きなことというのは飽くまでも「いくらやっても疲れない。やめろと言われてもやりたいこと。」というのが前提なので、努力とはいいませんが他人から見たら努力していると思われることがあります。

中村俊輔選手の同チーム監督ゴードン・ストラカンさんは、世界で通用する日本人サッカー選手を見てきて次のように述べていました。

「日本人が外国人としてプレーする場合、秀でた特性は何か。それは「勤勉さ」だと思う。規律を重んじ、黙々と課題に取り組む。(中略) 練習の虫である中村は、セルティックで誰よりも真面目だ。居残り練習を重ね、課題克服に努める。ピッチに立てばアップダウンを繰り返す。そしてクールダウンも入念に行う」

誰よりも好きなことを誰よりも時間をかけて Photo By Csansbury at English Wikipedia, CC BY 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2484589

誰でも10000時間をかければその分野のプロフェッショナルになれるといいますが、取り組んだ時間が長いほどその分野で成功する確率が高くなるのは当たり前なので、勉強の勉強をしていたりビジネス本を読んでいる暇があったらなんでもいいので好きな分野にさっさと取り組んでスキルを磨いていたほうがいいでしょう。

漫才師や司会者として一世を風靡した島田紳助さんは、自身のお笑い論の中で努力に関してこのように述べていました。

『すべて才能やねん、この世の中ってのは。何の仕事も。で、才能っていうのはわかりやすくいうと6段階。0~5まで通知表みたいにあると思うんですよ。努力も0~5まであるねん。で、才能5の人間が、5の努力をしたら5×5=25で最高点の結果が出る。だからひょっとしたらM1落ちてる君たちの中にも、5の努力をしてへんのちゃうか、と。やってたつもりでもすごい間違えた努力をしてるんちゃうか、と。1ぐらいの努力しかしてへんかったら、ひょっとしたら才能は3,4あるんやけど、かけたって3,4しかならない。』

どの世界も才能。しかし日々の行動がなければそれも無駄にする。

島田紳助さんはその後に続けて、「野球選手が毎日500回素振りをするのは当たり前。それを努力とは言わない」と言っており、北野武さんもまた「努力なんて誰だってしてんだよ」と何かの番組で口にしていました。塾講師をしている林修さんが「努力しているけど結果が出ない」と相談する生徒の実情を調べてみたところ、結果が出ている生徒に比べて全然勉強していないことがわかり、この話からも「結果がでない人ほど自分の努力を過大評価する」ということがわかるかと思います。

”努力”という考え方をやめて、”好きなことを行動し続ける”という意識がないかぎり誰の目も気にせずに寝る前に500回素振りをしたり、睡眠時間4時間で15年間漫画を描き続けたりという本物の一流の”遊び人”になることは到底難しいのではないでしょうか。

そのためにはまず、好きなことや自分の少しでも興味のある分野をとことんまで研究してみることが大切で、それから自分の好きになれる”登る山”を決め、それを夢中で登ったところでふと周りを見渡すと、高みから見える新しい景色に気づくことも多いはずです。

山の麓ではなく、まずは夢中で高みに昇れば見える視界も広くなる。

無限に存在するニッチを目指すことで新たな価値を創造できる

孫正義さんは「登る山を決めることが人生の半分を占める」と言っていましたが、では登るべき山を決めるときにはどうすればいいのでしょうか。

小説をヒットさせプロデューサーや教授となりテレビにも多数出演している荒俣宏さんは、子供の頃から自分の関心あるものには人一倍集中し興味のないことには見向きもしなかったと言いますが、結果的にそれが今の仕事に役立っていたと言います。

『人からみれば、無意味で無駄なことばかり追い求めているようにみえたことだろう。しかし、他人の目など気にせずに、自分の興味に従って探求に邁進したことから、いつしか「荒俣宏というユニークな人間がいる」という評判が立って、自由に仕事ができるようになった。』

自分しか知らない”好き”を突き詰めるとメシが食える Photo By Ryota Nakanishi - 荒俣宏さんとの対話 Hiroshi Aramata Photographed by the professiona… | Flickr - Photo Sharing!, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=40576489

荒俣さんは、まだ誰もやっていないことには正解がないので、学校や一般常識の社会では0点になってしまうといい、誰もやっていないニッチな分野というものは人が気づいていない部分なので無限に存在するといいます。

結局のところ、なぜ勉強をするのかといえば決して他人の人生やレールに沿って要領よく歩いていくためではなく、自分の得意なことや好きなことを使ってどう食べて行き、どう仲間を集めていき、どう世界へ貢献していくかを自ら考え出して切り開いていくためではないでしょうか。決して正解は教科書や本やブログに書かれているのではなく、最終的に決めるのは自分自身であり、その好きなことに沿って必要なことや興味のあることを突き詰めることこそがこれから必要になってくる勉強なのだと強く感じています。

 

これからやってくるのはあなたにとって明るい未来だろうか?

おそらく学校の先生や”常識の範囲内”で生活している人に「好きなことしか勉強しない」と言うと十中八九このような回答が返ってくるでしょう。「好きなことしかしないと偏った人間になってしまうよ。それでは上手くいかない。」と。おそらく彼らは今までの社会経験からそのような言葉を言っているのかもしれませんが、もしかしたら今までの社会はあと10年もすればなくなるかもしれません。

マネジメントの発明者であり数々の未来の経済を予想したピーター・ドラッカー氏はこれからの経済を予測して亡くなる前にこんな言葉を遺しました。

「いまから20年後あるいは25年後(2027ねんあたり)には、組織のために働く人の半数は、フルタイムどころかいかなる雇用関係にもない人たちとなる」

会社勤めはなくなり、好きなことを仕事にする時代が来る Photo By Jeff McNeill - http://www.flickr.com/photos/jeffmcneill/5789354451/in/photostream/, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15597498

これまでの勉強は「これができれば優秀」という基準が存在した「みんな一緒社会」なので、同じ資格や同じ答えを導き出せる人物が価値があると思われてきました。ところが現在は、「いかに人と違う人物であるか」に稀少価値があるために高度なスキルを複数持っているような人が注目を集めるようになりました。

すると人々は自分の希少性を高めなければ、AIやロボットなどと同じに扱われると理解し始めるので、自然と大多数向けのスキルではなく、特定の人に向けたスキルを磨くようになります。例えば、ランドセルは十年ほど前は男は黒、女は赤という同じ基準が当たり前でしたが、今では「黄色が好きな人もいるよね」という風に特定の人に対する製品を作るようになっています。あなたが見つけた特定の好きなことが他人に受け入れられるかはわかりませんが、明るい未来を信じて突き進む人だけが今の世の中どんどん注目を集めていくようになっているのです。

そしてこれから人はやがて”お金”や豊かな生活を望んでいた今までの時代を捨て、”本当の自分”を求めて生きる時代になっていくことでしょう。高価なものは誰でも利用できるものへとなり無料で使えるサービスも増え、嫌なことはAIが代用し人間にしかできない仕事に取り組むことができる時代へと突入しつつある今現在、”本当に必要な勉強”は何かを考えることで高みに登ったときの景色に満足できるかどうかが決まってくるのではないでしょうか。

【参考書籍・サイト、引用】

「世界は一つの教室 学び×テクノロジーが起こすイノベーション」 / サルマン・カーン ダイヤモンド社,「0点主義  新しい知的生産の技術57」/ 荒俣宏 講談社, 「勉強上手 好きなことだけが武器になる」/ 成毛眞, 「ドラッカー入門 万人のための帝王学を求めて」 / 上田惇生, 「まんがと図解でわかる アドラー心理学式折れない心の作り方」 /  和田秀樹, 「感情を整えるアドラーの教え」 / 岩井俊憲, 「ビジュアル詳解 皇帝ナポレオンのすべて 欧州制覇への道とボナパルト家の実像」/新人物往来社, 「大人が読みたいエジソンの話 発明王にはネタ本があった! ? 」 / 石川 憲二 日刊工業新聞社, 「大人が読みたいアインシュタインの話-エジソンの発明と相対性理論の意外な関係」 /  石川 憲二 日刊工業新聞社,「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」 /坪田信貴 KADOKAWA,アスキー・メディアワークス, 「ドクター中松のスーパー育児術」 / 中松義郎 自由國民社, 「学校に通わず12歳までに6人が大学に入ったハーディング家の子育て」 / キッチナー・ハーディング 紀伊國屋書店, 「朝30分」を続けなさい! / 古市幸雄 PHP研究所, 「読む、書く、話す」脳活用術 / 茂木健一郎 PHP研究所, 脳を活かす勉強法 / 茂木健一郎 PHP研究所, 人生が変わる1分間の深イイ話 日テレ

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