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コピーライティング五重相伝 -四重 ストーリー

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五重相伝、それは浄土宗の念仏の教えの奥義を5つの順序で5日かけて伝えるものであり、限られた人物にしか伝わらない教えのことを言います。これまでに、

初重- ベネフィット

二重- 具体性

三重- 共感

と伝えてきましたが、今日の内容はあらゆる心理トリガーの中で最強と呼ばれるものです。

事実、釈迦やキリストなどの宗教には必須であり、イルミナティといった秘密組織なども絵本にこれを使っていたりしているので極めると強力な成果を出すことができます。

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優れたストーリーから生まれる世界は強力である

それがたとえ作り話であったとしても相手を信じこませ、相手の脳に長期的に記憶させておくことができます。一流の芸人、コピーライター、俳優、経営者はこれを非常にうまく使いこなせるので是非ともここで知っておいてください。

今回の内容は、それだけで本を何冊でも描ける内容なので、そのさわりだけお伝えしていきます。

四重、ストーリー

思い出して欲しいのですが、あなたが桃太郎や浦島太郎といったおとぎ話を最後に聞いたのはいつでしょうか?人によっては何十年も前に聞いたかもしれませんが、おそらく物心ついたくらいではないでしょうか?

このように、ストーリーにして語られると人は文字すらあまり理解できない状況であっても、長期的にその内容を思い出すことができるのです。それがストーリーの強さの一つです。実際、名演説をしたとされるキング牧師やリンカーン大統領、ヒトラーやスティーブジョブズや日本では孫正義氏もまたストーリーを話すのが非常に上手です。

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人は死すとも、ストーリーは100年以上残る

では、そもそもストーリーとは一体なんなのでしょうか。

今回はストーリーの持つ3つの魔力についてお話ししていきます。

ストーリーの三大魔力

1. 人を魅了する

人はなぜあれほどまでに漫画やアニメ、映画やドラマに惹きつけられるのでしょうか?

ドラマの向こう側では、あなたの感情をいかに動かすかを考え抜いてストーリーを作る作家がいます。そのストーリーの一部にでも触れようものならば、その後の展開や主人公の経歴などが自然と気になってついついその先を見てしまうものです。

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物語の一端に触れれば、影響から逃れられない

ここで一つ、ストーリーの力を示した例をお話しします。

私はかつて九州の田舎の高校に通っていたのですが、部活を決める時がきました。私はあばらが浮き出るほどガリガリのもやし男で、体育をサボる言い訳をしまくり運動も全くしないガリ勉君でしたが、クラスメイトにバカにされたくなかったので思い切って体育会系の部活に入ろうと決めたのです。

なんとなく格闘技をやってみたいなと思って武道場にフラっと寄ってみたのですが、そこにホコリかぶった何冊かの漫画がありました。それは「柔道部物語」という漫画で、先輩から持って帰っていいよと言われた私は、そのストーリーに引き込まれていきました。普通の高校生の主人公が、部活で先輩や仲間と戦いながら、次第に強く成長していくストーリーに感情移入して、「熱い!これだ!」と思って柔道を始めたのです。

それから、私は「鉄拳チンミ」や「史上最強の弟子ケンイチ」、「はじめの一歩」、「あしたのジョー」といった格闘漫画を読み漁り、毎朝5時くらいから口から血の味がするくらい坂道ダッシュをして自分も物語の主人公のようにどんどん強くなっていきたいとトレーニングをするようになったのです。

その結果、腹筋も6つに割れて、黒帯をとって試合で勝利した時にはとても嬉しかったことを今でも覚えています。かつてはガリガリでなよった人生を送っていた私ですが、そんな私に毎朝トレーニングをさせるくらい引き込んだのが漫画のストーリーの力でした。

これは私だから特別というわけではなくて、実際に江戸時代に近松門左衛門が自殺をテーマにした劇の上演をしたところ、それに触発された人による自殺者があまりに増えてしまったために幕府が上演禁止令を出したほどでした。

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自殺者を増やした禁断の浄瑠璃「曽根崎心中」

このように、人の命ですらコントロールするかのようなストーリーの力はまさに魔力と言えるでしょう。もしかしたら、あなたも私の柔道のストーリーに少しは読み入ったのではないでしょうか。

2. 信じてもらう

実は、先ほど書いた私の柔道の物語の中には嘘が含まれています。

大方は真実なのですが、「あばらが浮き出るほどガリ勉だった」というのは嘘です。本当はブレイクダンスやハンドボールなど色々とスポーツはやっていましたし、そもそも専門学校なので高校ではありませんでした。

これは誇張とかでっちあげ、脚色と呼ばれるものですが、ストーリーの恐ろしい魔力はたとえその中に嘘が混じっていたとしても、無意識に全てを信じ込んでしまうということです。

たとえば、世界で最も売れているストーリーはなんだと思いますか?

答えは、聖書です。

ご存知かもしれませんが、今現在でも世界中には12億人もの人たちが聖書の内容を信じており、ダーウィンの人間がサルから進化したということを信じていない人たちは実に多いものです。さらにそれが2000年も前からとなれば、数百、数千億もの人たちがこの聖書を信じてきたことでしょう。

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ストーリーは人類に多大な影響を与える

ここでは宗教についての真偽や批判はするつもりはないですが、少なくともストーリーを語ったものにはこれほどまでに多くの人たちを深く信じ込ませる力があるということも覚えておきましょう。

3. 人に記憶させる

桃太郎の例でもお話ししましたが、幼少の文字すらほとんど理解できない頃に見たものが現在でも印象を受けているというように、人はストーリーにして語られるとその内容をより覚えやすくなります。全米記憶力選手権で優勝をしたジョシュア・フォアもまた、数千にも及ぶ数字を記憶した方法は、数字を空想上のある空間の中でストーリーにすることがコツだと話していました。

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覚えにくい概念ほどストーリーにする

このように何か覚えておいて欲しいことがあれば、それを相手が共感できるようなストーリーにして伝えることで相手は長い期間覚えてくれるようになります。よくよく考えてみれば、幼少の頃に接した桃太郎を今でも覚えてるってすごいですよね。

なので、もしもなにかを伝えたいという場合は、できる限りストーリーや寓話、エピソードを活用していきながら伝えるようにするということを覚えておいてください。

ストーリーに入れるべき3つの要素

私は、松本人志のすべらない話が結構すきなのですが、彼らは本当にストーリーテリングが上手です。彼らの話を聞いていると、いくつか共通点が見当たりました。そしてこれは、ストーリーを話していく上で相手に伝えやすくする要素でもあるので覚えておいてください。

その三つの要素とは、時間、場所、人の三つです。

「2ヶ月ほど前の話なんですけれど、後輩のMと仕事帰りに銀座に飲みに行きまして・・・」

具体性のところでも話しましたが、このように時間や場所、そして人を明確にしておくと受け取り手がイメージしやすくなるので、よりストーリーの中に相手が入り込んでいきます。この3つのポイントを抑えれば、よりリアリティが上がりますので、商品説明、自己紹介、成功事例など、いろんな場面に使ってみると役に立ちます。

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ストーリー基本3原則 時間、場所、人物

これらを組み込んでいけば、これからあなたも休み時間や飲み会を開いた時には、会話の中心ですべらない話を繰り広げて同僚や友人、異性を惹きつけていくこともできますので試してみてください。

ストーリーを身につける習慣

最初にもお伝えした通り、ストーリーには非常に強力な力がありそれを全て解説すると本を何冊もかけるぐらいになります。ただ、一般の人たちでも今回の内容を理解するだけでも日常から抜け出して、たくさんの人たちからの声を受け取るようにもなりますので是非とも行動に移してみてください。

それでは、今回の内容を身につけるためのこれからとるべき行動ステップをお伝えします。非常に重要なので必ずやるようにしてください。

Action Step1 : 人生の出来事を一つ決める

たとえば、先ほど私は人生の中で部活を決めた時を例にあげました。そのほかにも中学校に入学だったり、社会人デビューやバイトを始めた時とか色々とあると思います。なんでもいいのでどれかを選んでみてください。

Action Step2 : その出来事のビフォーアフターを書く

その出来事を通して、どう変わっていったか。それがストーリーです。

ワンピースは海賊を通してどう変わったか、ハリーポッターは魔法学校を通してどう変わったか。

そういったように、あなたの出来事が一つあればそのビフォーアフターでどう変わったかを書いていきます。ここで、ビフォーをなるべく酷く、アフターを相手が望む未来に設定することで「そんな状況でもそこまで変わったんだ!」とあなたのことを羨ましがったり、あなたのことをすごい人物だと思うようになります。

Action Step 3 : 未来にどうなるかを書く

これはストーリーと少し外れてゴール設定かもしれませんが、その後あなたが未来にどうなるかを書いていきます。実際、ストーリーは私がバリバリのトレーニングをするようになったくらい非常に強力なので、ここであなたの望む未来を上手く書くことができれば、それを達成しようとエネルギーが内からブクブク湧き出てきます。

この時に、未来のことなので脚色してOKです。むしろ、現状では達成することがありえないことくらいのことをここでストーリーにして書いておくと、驚くほど影響されるのでやってみることを強くお勧めします。

では、今日の内容は以上です。

これはもっと上級編で話しますが、もっとストーリーの構造について知りたい場合は下の神話の法則を見ておくとかなりぶっ飛んだストーリーを書いていくことができます。

では最後までごしちょくださりありがとうございます。

 

次回 ▶︎五重相伝 – 第五重 シンプル

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