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魅力的な人ほど誰かに自分を合わせるような真似はしない

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体型を気にして早朝ジョギングに励むOLや、週末にジムのドアを叩き体を鍛えようとするビジネスマン、さらには読書や語学の勉強に時間を割こうと努力しようとする多くの挑戦者が口だけの三日坊主で終わり、ある研究によれば新年の抱負を抱いても達成できる人はわずか10%にも届かないと言います。

彼らの根底には『より魅力的になりたい!』という気持ちがありながらも、その理想に近づくための努力を継続できないという葛藤があるように思えます。確かに、魅力的な人になれば異性からも声をかけられるほどモテますし、仕事の面でも多くの人の尊敬を集めて成功しやすくなりますが、大半の人が"魅力的な存在"になる努力の過程で多くの間違いをしているのかもしれません。

ニュージャージー州北東部のラトガーズ大学ローリー・ルドマンという心理学者によれば、自分の過去の業績を自慢めいて話すことを「自己宣伝」とよび、自己宣伝をすればするほどに魅力が下がる危険があるといいます。これが正しければ、もしかしたら魅力的になるために多くの人が行っている「自己宣伝するための能力向上」はある意味ムダなことかもしれないと考えられます。

そこで今回は、何が人を魅力的にするのかについて理解するために、人間力などの内面的な"ソフト面"と、肉体やスキルといった外面的な"ハード面"の両視点から考えていきます。

人間は共感を求め死ぬことができる唯一の生き物

人間は誰でも心の奥底で「自分は価値と尊厳が備わっている重要な人物だ」と認めてもらいたい傾向があり、その人の奥底に眠る尊敬してほしい気持ちを認めてあげることで相手もあなたに対して尊敬や愛情を抱くようになるものです。

好意の返報性:人は受けた好意や愛情を返そうとする。

ハワイ大学心理学教授のエイレン・ハットフィールド氏が行った「好ましい人」ランキングによれば、人が魅力的に感じる1位の要素は「優しさと理解力」、2位は「ユーモアセンス」、3位は「オープンさ」、4位は「知性」で5位は「会話のうまさ」だといいます。

その他の多くのリサーチでも優しさや理解力、そして会話などの能力に長けている人は魅力的に見られる傾向がある一方で、理解力とは目に見えず目立たないためにその能力を伸ばそうとする人は少ないようです。

数々の著名な人にスピーチや対人術を指導するデール・カーネギー氏によれば、我々の多くが他人に対して無関心で相手に心から関心を寄せていないと指摘しつつも共感することの重要性に関して著書に次のように記していました。

「人にこちらから関心を持てば、向こうから関心をもってもらおうとしているときに2年かかってできる友人よりも、もっと多くの友人がほんの2ヶ月でできてしまう。」

愛されたいなら先に愛を与えること

近年では、SNSを使うことでナルシストが増えるという時代背景もあり、多くの人が自分のことについて話したがりますが、そのような環境の中で自分の話を理解しようと一生懸命に話を聞いてくれる人は社会的にも稀少な存在として認識され、魅力的と感じる場合が多いものです。

紀元前453年頃の春秋戦国時代の志士である豫譲は、「士は己を知るものの為に死す(自分を理解してくれている人の為に死ぬ)」と述べ、主君の仇を討つために命を懸けて復讐に向かったと伝わっていますが、現在でも自分を理解してくれる教祖のために大金を投じたり、キャバクラが1兆円の市場規模があることを考えれば、誰かに自分を理解してもらう欲求は命に関わる食事や睡眠と同じくらい強力な欲求と考えてもいいかもしれません。

とはいえ、多くの人が相手に共感を与えることが苦手でありついつい自分のことばかり話してしまうと言いますが、その大きな原因として誰かに自分を認めてもらわないと自分が信じられないという自信のなさが挙げられます。そこで続いては、人を魅力的にする要素でもある自信について考えていきます。

”唯一の存在”という自信が内に眠る魅力に火を灯す

魅力を持つ人の共通点として、思いやりやユーモアがあると上記で述べましたが、この魅力を出すためには相手がどう感じるかや斬新な表現などを想像するクリエイティビティが必要となってきます。

ところが、多くの人がそもそも自分のクリエイティビティに自信を持ってなく想像することをやめ、数々の企業に解決策を提供し続けるIDEOの創業者デビッド・ケリー氏は「批判されることへの恐怖が想像力を阻んでいる」として次のように述べています。

「人々がクリエイティビティに対する自信を取り戻したとき彼らは自分の人生で本当に大切なことに 取り組むようになります。 それまでやっていたことをやめて 新しい方向に踏み出すのです。 より興味深い より多くの アイデアを考え出すことで より良いアイデアの中から 選べるようになるからです。 そして より良い決断を下すのです」

ところが指示されたことを機械的にこなす学校や会社といった組織をくぐり抜けると、自分の能力をぶつける場で評価や比較をされていくことによって、自分に対する疑いが膨らんでいき自信を失う人たちが工場生産のように社会に排出されています。

そして自信をなくした人たちが他から認められたい行動を取ろうとして、ナルシズム的に自分の自慢話をしたり自分を強く見せようとしますが、本当に自信があって魅力的な人はそれとは反対に相手にスポットライトを当てて関心を寄せてあげる余裕があるといいます。では、その自信を育むためにはどういった考え方を持てばいいのでしょうか。

名門大学サッカー部の監督を務めるイワン・ジョセフ博士によると、圧力がダイヤモンドを作るように、同じことを何度も繰り返し反復することによって誰でも自信を身につけることができるといいます。

↑自信をつけるなら、同じことを何度も繰り返して武器を作れ。

確かに、拳銃を持った人間が安心を抱くように、繰り返すことで自分の必殺の武器が錬成されると、わざわざ自分が優れた武器を持ってるなどと言いふらすよりも、相手にスポットライトを当てようという余裕が生まれてくることでしょう。

世界初のサイクロン式掃除機ダイソンを開発したジェームズ・ダイソン氏は完成までに5127台の試行錯誤を繰り返していますし、中村俊輔選手やスティブ・ウォズニアックが誰よりも練習や仕事をしていたことを考えれば、自信がないからできないと考えるのではなく、できることを自信がつくまで何度も反復することで少しずつ自信を大きくしていけるのかもしれません。

自信がないからといって、手軽な人間と付き合って群れの安心を感じている暇があるのなら、孤独に耐え抜いて自分の好きなことを極めて自分だけの強力な武器を錬成してみてはいかがでしょうか。多くの人が漫画の主人公に魅力を感じるように、唯一の武器を手にした人物は自信にあふれ多くの人を魅了していく唯一の存在になれるのですから。

正直に語るからこそ思い切り世界で暴れる魅力が手に入る

インターネットが普及したことによって、例えばテレビでグルメレポートをしていても検索をかければ本当の味のレビューが簡単に見れるようになり、企業に媚びている嘘つきタレントよりも嫌われてでも正直な感想を述べるタレントや出演者にファンがつきやすくなりました。

これまでのテレビ業界は広告料を払うスポンサーの力が強かったために、スポンサーの意に反することや好感度を下げるようなコメントを控える企業の奴隷的なタレントが露出していましたが、正直さが簡単にわかるようになった今の時代となっては、ローラさんや滝沢カレンさん、有吉弘行さんといった正直なコメントをするタレントや自身の失恋を歌にするテイラー・スウィフトやいじめられた経験を告白したレディー・ガガのような人の言葉を視聴者は楽しみにするようになりました。

 

本当の自分をさらけ出したからこそ、ファンは彼女に惹かれる Photo By loveyousave - [1], CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11835942

嫌われたくないという思いから相手の顔を伺ってお世辞や心にもないことを発する人は多いものですが、自分の思ったことを口にする毒舌キャラとしてあらゆる番組に出演されているマツコ・デラックスさんは、嫌われることに関して記者のインタビューで次のように述べていました。

「マドンナが吐いた「私は嫌われることに恐怖感はまったくない。むしろ、大好き。それよりも、無関心にされることのほうが恐ろしい」という名言。コレ、アタシの人生の指針にもなった言葉の一つ。アタシもどんなに世の中から嫌われていても平気。つまり、「大嫌い」というパワーは、「大好き」というパワーに引っくり返るのよ。」『世迷いごと』

確かに、媚びへつらわない物言いや正直に言ってしまうことであなたのことを激しく嫌う人も出るかもしれませんが、魅力という観点から見れば嫌われるかもしれないと思いつつも自分の失敗談やあまり語りたくないことを話すことが効果的な場合が多々あります。

イリノイ大学ルース・クラーク博士は初対面の男女のペアに8分間の会話をしてもらう実験をしましたが、雑談を話す人よりも自分のことを深く正直に会話する人の方が人間味を感じて魅力的に見えるとの評価があり、中には恋人へと発展したペアもあったと言います。

触られると痛いハラワタを見せれば相手も心を許しやすい

 

結局のところ、魅力というものは人によって感じ方が変わってくるので、相手に合わせて媚びることで万人に好かれようとするのではなく、一部の人以外からは嫌われてもいいと開き直って正直に自分のやりたい道を突き進む人に我々は魅力を感じるのではないでしょうか。偽りの自分に引き寄せられた人間関係ほど辛いものはないのです。

とはいえ、機能は優れていてもデザインがダサいコンピュータが売れないように、ソフトな内面を磨くだけではなくてハードな外部を磨くことも魅力を上げる為には必要となるので、これからハードな面で魅力を上げる要素を考えていきます。

見た目を変えようと努力する過程で魅力が上がる

いくら何かに優れた才能を持っていたとしても、ぼろ切れのような服を着ていた為にタクシーに乗せてもらえずに亡くなったサグラダファミリアの建築家ガウディ氏や、演説中にまばたきや汗を拭う回数が多かった為に信頼を得られずに落選したリチャード・ニクソン氏から見ても、戦略的かつ短期的に魅力を上げる”見た目”はある程度必要かもしれません。

事実、カリフォルニア大学デービス校のデイアン・フェルムリー博士が301名の学生に「一番最近の恋人に惹かれた理由」を尋ねた調査結果によれば、第一位の理由として「見た目」と答えた人が多かったそうです。

見た目と聞くと「顔は変えられないでしょ」と思う人も多いかもしれませんが、「ホンマでっか!?TV」にも出演している生物学の池田清彦教授によれば、人間は物事を学習する際に人の口癖や動きを真似するミラーニューロンというものが備わっているので、魅力的な人と一緒にいればその人と同じような表情に変化していくといいます。

表情は伝染する。魅力的になりたければ、嫌な奴から離れること。

さらに、見た目をよくする為に運動や筋トレを行う人も多いですが、実は筋トレは見た目を良くする為だけでなく、異性を惹きつける性に関するホルモンバランスを整えてくれる効果もあるようです。

自身も会社を経営し、筋トレに関する本を出版しているTestosterone氏は、著書の中で筋トレによって異性を惹きつけるような見た目を手に入れることができると指摘しています。

「男が筋トレすればテストステロンが分泌されたくましくカッコ良い身体になり、女性が筋トレすればホルモンバランスの関係でクビレやヒップが強調され女性らしい魅力的な身体になる。同じ行為にも関わらず性別によって各々の一番美しい姿に導いてくれる筋トレ、神様から人間への最高のプレゼントである。」

鍛え上げられた肉体は、一瞬で人を魅了する

多忙であるはずのビル・ゲイツ氏や任期中のオバマ元大統領、さらには作家の村上春樹さんでも毎朝ジョギングをしているといいますが、影響力が大きい人ほど肉体を鍛えることで自らの波動力を上げて仕事に精力的になれることを知っているものです。

周りの人から抜き出て魅力を上げたいというのであれば、大抵の人が挫折してしまうようなトレーニングを続けるだけでも他の人とは違った魅力やオーラを身につけられるようになりますし、その過程で身についた精神力はどの分野でも役に立つはずです。

ユーモアのある会話をする男は自分と女性の魅力を上げる

ウォールストリートジャーナルの人気ライターElizabeth Bernstein氏の調査によると、自分の気持ちをストーリーで上手に伝えられる男性ほど女性にモテることがわかっており、女性は話すのが下手でも上手に聞いて笑顔でいることで男性は魅力を感じるということがわかっています。

先の調査でも「ユーモアのセンスがあること」は1番目か2番目に魅力を感じるポイントになっていることに加え、自身の成功にユーモアのセンスを上げる成功者も数多く存在します。

わずか4年でイギリスで最も成功した出版社と呼ばれたWhite Ladder Pressを創業したリチャード・テンプラー氏は、女性が上手くいくパートナーを選ぶ為には笑顔が重要であることを指摘し、次のように述べています。

「すべてが消え失せたとしても、ひとつだけ残るものがある。それは、ユーモアのセンスだ。ほかのだれよりも、あなたを笑顔にしてくれる人を見つけたら、すぐに結婚しなさい。」

自分と相手を笑顔にすることが魅力を上げる最強のソリューション

笑いに関しては多くの研究がなされていて、よく笑う人はガンになりにくかったり、幸福感をもたらすエンドルフィンが多く分泌されるといいます。

さらに100人以上の被験者を20年間追跡調査をしたところ、幸せは最大2人先にまで伝染して幸福感が1年持続するという驚きの事実が判明し、幸せな人は周りの人をも幸せにする能力があるということが証明されました。

結局のところ、魅力をあげる目的の多くが魅力的な人たちを惹きつけて幸せなライフスタイルを手に入れるということなのであれば、嫌いな語学や勉強を頭に詰め込むよりも一流の人が喋るバラエティ番組でもみている方が魅力的になる近道かもしれません。

まとめ:魅力は人によって感じ方が違うので、自分の好きな分野をとことんやる

結局のところ、どんな人に魅力を感じるかは人によって変わってくるので、特定の美男美女の気を引くために魅力を上げる考え方よりも、自分らしく生きてきた結果惹きつけられた人と接する方が幸福感を損なわずに人と付き合っていく上で大切なのではないでしょうか。

世界ブランドを立ち上げ、自身も恋多き女性として知られるココ・シャネルは、『芸術仲間のあいだで、いちばん心をひかれたのはピカソだったが、ピカソは、(結婚していたため)自由の身ではなかった。』と語っており、ピカソに会った時のことを自伝にこう記しています。

「帽子をかぶったスペイン人、あたしには道化に見えたわ。でも彼の黒い瞳に見つめられると、金縛りにあったみたいに身動きできなくなった。あたしは顔をそむけたわ。そんなふうに顔をそむける自分が腹立たしかったけど、結局、彼はあたしをたじろがせたのよ。」『ココ・シャネル』

子供のように好きなことをしている人間の目はエネルギーに満ちている

ピカソに限らず、人を惹きつける人というのは何かに情熱を持っており、その分野にとことん打ち込んだ結果、情熱が発するエネルギーに男女問わず魅きつけられることが多いものです。

”お手軽な異性”と出会おうとしてパーティや食事会に行ってる暇があるのなら、優れた本でも読んで、自分の好きなことを使って新しいことに挑戦してみてはいかがでしょうか。どんな物語でも、主人公が敵に立ち向かおうとする姿を見て恋人となる運命の人が現れるものです。

参考文献・引用元

毒舌を吐きながらも、会う人全員をファンにする心理テクニック なぜ、マツコ・デラックスは言いたい放題でも人に好かれるのか? / 内藤誼人 , シャネル 人生を強く生きるための「孤独力」 / 斎藤孝 大和書房 , 人を引きつけ、人を動かす きらりと輝く人になるコミュニケーション・テクニック / レイル・ラウンデス CCCメディアハウス , 上手な愛し方 / リチャード・テンプラー ディスカヴァー・トゥエンティワン , D・カーネギーの会話力 / D・カーネギー協会 創元社 , 毒になるテクノロジー / ラリー・D・ローゼン , 上手な愛し方 / リチャード・テンプラー , 筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法 /Testosterone(テストステロン) U-CAN, マイケル・ジャクソンの靴下はなぜ白いのか? / 野呂エイシロウ ぱる出版 , ホンマでっか!?TV , 口説きません、魔法をかけるだけ。モテる男の恋愛法則55 / 中谷彰宏 学研パブリッシング

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